Post by 大倉政宏

希少疾患連絡会、Curasalute

以前よりADCのペイロードとしては化学療法剤を使うのは先が無いと指摘していました。それらが元々固形癌ではPFSでは効いてもOSは寧ろ縮める場合があり、それは遊離したペイロードが遠隔の前癌状態の細胞 のDNA破綻を促進して癌化させるからと。 ここに来て過去の化学療法剤以外のペイロードを有する企業の買収が進み始めたようです。 以下は最近ノバルティス社に買収されたと島落橋そんがツイートされた企業の概要をGrokに纏めて貰ったものです。 「Myricx Bio(マイリクス・バイオ)は、2026年7月にNovartisが買収を発表した英国拠点のバイオテク企業です。 買収額は前払い11億米ドル+マイルストーン最大4億米ドル(総額最大15億米ドル)で、取引完了は2026年後半の見込みです。 novartis.com myricxbio.com 同社は**N-ミリストイルトランスフェラーゼ阻害剤(NMTi)をペイロードとする次世代抗体薬物複合体(ADC)**を開発しており、従来のTopo-1阻害剤やチューブリン阻害剤などのペイロードとは異なる新規メカニズム(first-in-class)を特徴とします。NMTはがん細胞の生存に重要な複数のタンパク質に脂質修飾を加える酵素で、これを阻害することでがん細胞に選択的にダメージを与えます。 novartis.com 創業者と設立背景 • Professor Ed Tate, PhD:共同創業者、Scientific Advisory Board Chairman。Imperial College LondonのGSK Chair in Chemical Biology、Francis Crick InstituteのSatellite Group Leader。NMT生物学・化学の世界的専門家で、20年以上にわたり研究(当初は寄生虫・抗ウイルスなどからがん応用へ)。 news.cancerresearchuk.org • Roberto Solari, PhD と Andrew Bell, PhD:共同創業者。 • 2019年にImperial College LondonとFrancis Crick Instituteからスピンアウト。Cancer Research UKの支援を受け、Brandon CapitalとSofinnova Partnersのシード投資で開始。 myricxbio.com 現在のCEOはMohit Rawat(2025年に就任、Boston拠点)。CTOのRobin Carr, PhDらがパイプラインをリード。 myricxbio.com サイエンスの独自性 • NMTiペイロード:がん細胞生存に必須のタンパク質修飾を阻害する新規MOA。従来ADCペイロード耐性モデルでも有効で、異なる毒性プロファイル(より広い治療窓の可能性)と、固形腫瘍広範での活性が期待されます。 novartis.com • プレクリニカルデータ:B7-H3、HER2、TROP2標的ADCで完全かつ持続的な腫瘍退縮を示し、Topo-1i耐性モデルでも有効。非ヒト霊長類での忍容性データも良好。 synapse.patsnap.com • 特許保護されたNMTi化合物群で、さまざまなリンカー・抗体との適合性が高い。 この独自性は、ADC分野でペイロード多様化のニーズ(耐性・毒性限界)に応える点にあります。他社は主に小分子NMTiを追求していますが、MyricxはADC特化でターゲティングを強化。 news.cancerresearchuk.org 投資家 • シード:Brandon Capital、Sofinnova Partners。 • Series A(2024年、約1億1400万米ドル/9000万ポンド):Novo HoldingsとAbingworthが共同リード。British Business Bank(British Patient Capital)、Cancer Research Horizons、Eli Lilly、既存投資家参加。 myricxbio.com pitchbook.com • その他:総額約1億2600万米ドル調達。 パイプラインの開発状況 買収時点でプレクリニカル段階。2つのリード資産を中心に推進: • B7-H3標的 NMTi-ADC • HER2標的 NMTi-ADC (TROP2なども評価)。臨床Proof of Concept(PoC)に向けた準備が進んでおり、Novartis買収により臨床開発が加速する見込みです。固形腫瘍(乳がん、前立腺がんなど複数)での広範適用が期待されています。 myricxbio.com myricxbio.com 科学的競合他社 • ADCペイロード全体:主にTopo-1阻害剤(例:Enhertuなど)やチューブリン阻害剤が90%以上を占める。MyricxのNMTiはこれらに対するorthogonal(直交)な新規クラスとして差別化。 biocytogen.co.kr • NMT関連:一部企業が小分子NMTi(例:PacylexのPCLX-001など)を開発中だが、MyricxはADC形式で選択性を高め、腫瘍到達性・毒性課題を回避する戦略。 news.cancerresearchuk.org • 広義の競合:ADCプラットフォーム企業(例:Seagen/Genmab系、または他の新規ペイロード企業)。ただしNMTi-ADC特化では先行。」

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